[痔核手術]入院2日目 -手術当日-

朝は5時55分にスマートウォッチのヴァイブレーションで目が覚める。
いよいよ手術当日になった。

時刻は8時15分。
私の手術予定時間は8時30分だ。
もうすぐ手術が行われるとなると、緊張でお腹が痛くなる。
既に排便は済ませているので、この腹痛はトイレに行っても収まらなかった。
名前を呼ばれるまで待つ時間が辛い。

8時30分頃に呼ばれる。
諸々の説明と服装を着替えて手術室へ向かう。
手術ではガウンを着ることになっていた。

手術室にはドラマで見るような本格的な設備が並んでいた。
思わずゾッとする。

「たかだか痔の切除なのにガチなやつじゃん!!
 以前に別の病院でジオン注射治療を受けたときとは大違いじゃん!
 聞いてないぞ!」

なんて思いつつも言われるがままに準備をすすめる。

まずは左手から点滴の準備。
針は2回刺された。
1回目の血管は思ったより良くなかったので別の場所に刺し直したようだった。

点滴が終わると半身麻酔(腰椎麻酔)のために背中を消毒する。
正直なところこの麻酔をするときが一番痛かったと思う

思わず「イテテテ」と声が漏れた。
むしろ声を出したおかげで、下手に力が入らなくて楽だったので良かったかもしれない。

「あっ!もう麻酔が効いてきた気がします」
と感じたままに言ってみると

「まだ麻酔入れてませんよー」
と看護師さんからカウンターを喰らう。

ちょっと恥ずかしい。

その後しばらくすると麻酔が効き始めた。
感覚としては正座のシビレLv100って感じだった。

手術が始まると最初はお尻に氷を当てているかのような鋭い不快感を感じる。
そして足はまだつま先だけ動かせた。

しかし割とすぐにお尻の感覚がなくなっていき、何か触られてるなーくらいしか感じなくなった
とはいえ、お尻に神経を集中させていると切っている感覚は感じられたので、なるべく看護師さんとの雑談で気を紛らわせることにした。

この時の何気ない会話は、手術の不快感、会社のリモートワークのこと、コロナのこと、今住んでいる場所のことと引越しのこと、痔の手術を受ける人が思ったより多かったことなどだ。

なんと今日だけで痔の手術を行う人が14人もいるというので驚きだ。

平日にこれだけ痔の手術を受けている人がいるのだから、会社にもたくさん隠れ痔主が居るに違いない。
なんて考えながら過ごしていると、あっという間に40分

手術が終了した。

手術が終わると部屋に戻されて、まずは2時間の安静を指示される。
看護師さんに貴重品入れに入っているスマホと時計、そして結婚指輪を取り出してもらう。

「いつも指輪をつけてるもんだから、薬指に指輪がないと寂しいんですよ(笑)」
なんて看護師さんに話すと、

「奥さんが聞くと絶対喜ぶと思うので、是非同じことを言ってあげてくださいね!」
と返された。

へへへ。

その後は体制を自由に動かせるようになる。
とは言っても仰向けから横に向けるようになるだけだが・・・。

さて、この文章を執筆している時点で怖いことが、きちんと排尿できないことだ。
もしも十分な時間が経っても尿が出てこなければ、尿道に管を入れることになる。

私の隣のベッドの患者がまさにそれをやっていて、昨晩は呻き声を上げながら痛いだの辛いだの不快感があると何度もナースコールを出していた。

そんな苦しそうな様子を見せられているのだから、管を入れたくなくなるのも当然だろう。

部屋に戻されて1時間もすると膝が曲がるようになってくる。
点滴はとっくに終わっているが、ナースコールするのも気がひけるので看護師さんが来るのを待つことにした。

とりあえず意外と元気で余裕があるのだが、仰向けにならなければならずスマホを弄る手が重い。
ただ思ったよりも辛さがないので良かったと思う。

麻酔が切れてからは滅茶苦茶痛い
ズキズキする。
スマホも握れずにただただ痛みが和らぐことを祈るだけで時間が過ぎていった

ちなみに尿については自力で排泄することができた。
麻酔がある程度切れて足も曲がるようになっても、なかなかに陰茎とその周りの感覚が戻らないものだから、
「死んでしまったのか・・・?我が息子よ」なんて考えなくもなかった。


熱は37.6℃もあった。
とりあえず夜眠れれば良いのだが・・・。

うたた寝していると突然お尻の穴がギュッと閉まる感覚があり、その激痛で目が覚める。
なかなか寝付けずに辛い。

お尻から何か漏れてるような感覚が時々ある。
血や浸出液や出てくると言っていたのでそれだろうか。
排泄物だと少し恥ずかしいな・・・。
(後日追記:排泄物ではなさそうでした&感覚の割にパンツが湿るほどガーゼは濡れてませんでした。)

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